中小企業診断士とは

中小企業診断士の将来性まとめ!意外と需要は多い!?

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結論から言えば中小企業診断士の将来性は明るいです。

他の士業はどんどん縮小していることを考えると、これから目指す人にとって圧倒的にコスパの良い資格と言えます。

「食えない資格」「独占業務がないからダメ」とも言われる中小企業診断士ですが、士業の中で唯一「代替可能性が低い100種の職業」に選ばれており将来性の高さが伺えます。

本記事では中小企業診断士の将来性についてオックスフォード大学のオズボーン准教授野村総合研究所の発表データを用いてまとめました。

 

中小企業診断士の将来性について

 

オックスフォード大学のオズボーン准教授は「雇用の未来」という論文で「このままAIの進化が続けば自動化される可能性が70%以上になる仕事が47%」だとしています。

ここではその中でも特に士業について触れられている部分のみ抜粋してとりまとめました。

 

各士業のAIによる代替可能性

AIによる代替可能性 合格率 主な業務
弁護士 1.4% 25.9% 訴訟代理などの法律事務
司法書士 78.0% 3.9% 登記や供託に関する手続き
弁理士 92.1% 7.0% 特許などの出願・登録手続き
行政書士 93.1% 9.9% 官公署に提出する書類の作成
公認会計士 85.9% 10.8% 財務書類の監査・証明
税理士 92.5% 15.8% 税務書類の作成や税務相談
社会保険労務士 79.7% 4.4% 労務・社会保険に関する書類の作成
中小企業診断士 0.2% 3.4% 中小企業の経営コンサルティング

引用 日経新聞

上記は「雇用の未来」を引用して2017年に日経新聞が掲載した内容です。

 

中小企業診断士のAIによる代替可能性は0.2%と他の士業と比べて圧倒的に低いですね。

もちろん、中小企業診断士のすべての業務が安全なわけではありません。

 

ただ、AIが得意とするのはルーティン化しやすい定型業務です。

他の士業が代替可能性が高いのは、国に認められている独占業務を主業務としているからです。

決められた独占業務はルーティン化しやすくAIが参入する可能性が高いですね。

 

税理士や弁理士といった士業の書類の作成・申請系業務は特にAIの進化に脅かされているといって良いでしょう。

 

士業はすでに飽和状態にある

公認会計士は、2000年には、16656人でしたが、2014年には、33977人と2倍以上に増えていますし…
行政書士は、2005年~2014年の間に37,607人から44,057人に増加
社会保険労務士は、10年で26,460人(2005年)から38,878人(2014年)と1.46倍に…
税理士も、10年で69,243人(2005年)から74,501人(2014年)
司法書士は、2006年から2015年の間に、18,509人から21,658人まで増えています…

 

更に、そもそも士業として活動している人が増えすぎているといった問題もあります。

AIが参入してこなかったとしても、すでに飽和して成熟しきった市場にこれから参入するのはコスパが悪いですよね。

 

消費者行動の変化により独占業務をこなすだけの士業は淘汰される

あなたが家電を買うときは近くの量販店だけでなく、価格コムのようなWEBサイトで最安値を探しませんか?

ちなみに、私はできるだけ安く買えるように検索しまくります。

 

現代はどんなサービスでもネット上で比較される時代です。

当然、士業も同様にネット上で料金を比較して選ばれています。

同じサービスが提供されるなら安いほうを選ぶのは当然ですよね?

ルールに従って独占業務を行うだけでは価格競争に巻き込まれて淘汰されます。

 

中小企業診断士のAIによる代替可能性が低い理由

ではなぜ中小企業診断士はAIによる代替可能性が低いと判断されているのでしょうか?

答えは中小企業診断士の仕事が「創造性・協調性・非定型」が必要な業務ばかりだからです。

 

AIは芸術・歴史学・考古学・哲学・神学など抽象的な概念を整理・創出する仕事や、他者との協調・他者の理解・説得・ネゴシエーションが求められる仕事が苦手です。

 

中小企業診断士が行う業務は顧客となる中小企業によって状況が全く異なります

どのような顧客でも一定のルールに従ってパターン化された答えを返すだけでは務まりません。

そのため中小企業診断士はAIによる代替可能性が低いのです。

 

そもそも10~20年後には日本の労働人口の約49%は不要になる

野村総合研究所の報告書には、10~20年後に日本の労働人口が行っている約49%の仕事は人工知能・ロボットに代替されてしまう可能性があると記載されています。

これはアメリカ・イギリスと比較して高い数値であり将来的に日本の労働環境が激変する可能性を示しています。

 

日本の労働人口の約49%は失業する可能性がある

 

若い世代ほど将来的にAIに代替されない仕事を意識して選ぶ必要性がありますね。

 

中小企業診断士は「代替可能性が低い100種の職業」で唯一ランクインしている需要がある士業

代替可能性が低い仕事高い仕事

 

野村総合研究所の資料の中で「人工知能やロボット等による代替可能性が高い100種の職業」「人工知能やロボット等による代替可能性が低い100種の職業」が発表されています。

その中で中小企業診断士代替可能性が低い100種の職業選ばれています

しかも、他の士業は1つも代替可能性が低い100種の職業に入っていません。

 

独占業務の中で行うルーティン業務の比率が高い士業ほどAIに代わられていきます。

それに対し、中小企業診断士は状況ごとに適応して提案する能力があるので、時代の変化に柔軟に対応できる資格です。

 

AIが発達しても顧客に求められる可能性が高い「需要がある資格」が中小企業診断士です。

これから士業を狙う人は縮小し続けている他の士業ではなく、求められ続ける中小企業診断士がオススメです。

 

縮小する業界は生き残るためにベテランが新人に仕事を回しません。

その結果、参入が減り更に縮小してしまうというのが常です。

そういった悪循環に陥っている士業の話を聞いたことはありませんか?

 

挑戦する資格を選ぶときにどの資格(士業)なら合格できるか?という視点も大事です。

ただ、どうせ時間をかけて取得するなら合格後の未来が明るい資格を選んでおきたいものですね。

 

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